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人生の途中から苗字がカタカナになりました(byうんげーのママ)


こんにちは。今回のコラムは、うんげーのママさんからの投稿です。「人生の途中から苗字がカタカナになりました」。ぜひご一読下さい。 HAFU TALK編集部



***



こんにちは。


何から書き出そうか、迷っている中で

そもそも私が言葉を紡ぎ、発信すべきなのか

そこから既に迷いがあります。


でも、何と言っていいのかまだよくわかっていないのですが、何か伝えたい気持ちはむにゃむにゃっとあります。


私は、外国にルーツをもってはいません。


結婚という形で、人生を一緒に歩いていこうと決めた人が、たまたまアメリカにルーツがあり、そんなわけで義理のパパがアメリカ人です。


人生の途中から、苗字がカタカナになりました。


かわいいかわいい息子が最近産まれました。

息子はいわゆる「クォーター」です。


それくらいです。

それだけのことです。


私は当事者でもなければ研究者でもありません。


でも、なんでしょう

あんまりうまく表現できませんが

当事者でなくても、側に寄り添っている人達も

振り回される引力の余波や、

感じること、考えることがたくさんあるなと思います。


外国にルーツを持っている方の

親であったり、恋人であったり、友人だったり

、先生だったり…その他にもいろんな立場で側に寄り添っている人達です。


私は人生の途中から苗字がカタカナになったので、

より一層あざやかに、

投げかけられる問いや、

向けられるまなざしの違いを感じます。


銀行やら、役所やらの手続きで、国籍は…?と確認されます。


美容室や、病院など名前を開示して応対をされるところだと、

あたりさわりのない会話として、最初のトピックスに選ばれるのは

苗字に関する話題になりました。

(結婚した相手がどうとか、本来は結構ナイーブな話題だと思うのですが。。。)


私の結婚相手の顔も性格もなーんにも知らない相手に、

「アメリカと日本のいわゆるハーフですよ」と説明しただけで

「絶対かっこいいやん!」となぜか断言されます。


どこから来るの、その自信は…?と不思議に思います。


息子についてもまた然りで

「絶対かわいいやん!」と断言されます。

もちろん、とってもかわいいんですが。


きっと、いただいている

「かっこいい」「かわいい」の裏には

メディアで活躍する

外国にルーツを持つ芸能人の方々の華々しいイメージなんかが、色濃く反映されているのだろうと思われます。


そんなにハードルを上げられてしまいますと、

写真なんか見せたりして、

ご期待に添えずに落胆されることを

無用に恐れてしまったりします。


「髪はちょっと茶色いです」なんて

そんな必要はないはずなのに、

息子の中に

“どうやら求められているらしい

アメリカらしさの片鱗”を

探そうとしてしまったりもします。


瞳や髪が何色であっても

私にとっては愛しい、

「かっこいい」「かわいい」

家族です。


枚挙に暇がありませんが…

日々こんな言葉やまなざしを向けられる度に

私の愛する家族は、

もっとすごい頻度で、

直接的に、間接的に、

人生の中で毎日ずーっと

もっと強く、濃ゆい

言葉たちや、まなざしに

晒されるのだろうと想像するのです。


そして、

そんなことがしんどいと感じられたり

問題だと感じたりすることこそを

肯定的で支配的なイメージによって

遮られている、

そんな風にも感じています。


「めっちゃいいやん」「うらやましい」

そんな「褒め言葉」に類する言葉たちが

時には壁のように、ハードルのように、

遮る布のように、口を塞がれるみたいに、

感じられる時があるのです。

褒められるのは、すきなのですが。


そしてまた一方で、

私はあくまで当事者ではない、

ということも強く、自覚するようにしています。


だからこそ、発言をすることにためらいを感じます。


外国にルーツを持つ人をメインで集めている会合や、コミュニティであったり、

まさしくこの「HAFU TALK 」のような活動にも

主体的に意欲的に参加すべきなのだろうかと

迷ったり、遠慮したりします。


うじうじしたりします。

さみしいな、と感じることもあります。


将来、私のかわいい息子が

ルーツに関わることなどで

辛いことや、

思い悩んだりすることがあった時に

私は力になれるのだろうかと不安に感じます。


お母さんにはわからないよ、なんて

言われてしまわないだろうか、と

想像してしまったりします。

(まだ「うんげー」くらいしか言わない0歳児なんですが…)


そんなことを、むにゃむにゃ思いながらも

一生懸命、耳を傾け

ことばを聞いて、考えて、想像して

寄り添っていきたいな、と考えています。


こんな私の立場からこそ

言えることもあるのではと思い、慣れない作文をしてみました。

伝わりにくかったら、ごめんなさい。


こんな人もいて

こんな事を考えていたりします。


もしかしたら、読んでくださった方の側にも

そんな人がいるかもしれません。


どうも、おじゃましました…。



うんげーのママ





閲覧数:2,779回2件のコメント

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2 comentários


ラウト文香
ラウト文香
12 de set. de 2021

この記事を読んで少し心が軽くなりました。ありがとうございます。


私も結婚を機に苗字が変わりました。接客業をしているので、名札の名前がカタカナになった日から、驚くほどお客様の私を見る目が変わりました。「日本人の店員さんを呼んでください」「お国はどちらですか」などなど初めは戸惑いました。アジア系の方々が多く住んでいるエリアにもかかわらず毎日のようにこんな事が起こります。日本人としての誇りを持っていたわけではありませんが、自分の国なのに日本人として見てもらえない現実に傷つく毎日です。自分に子供が産まれたらもっと生きづらい社会があるのかと思うと悲しいですが、少しずつ住みやすい社会になるように、微力ながら私も声を上げて行こうと思います。


うんげーママさんの今後一層のご活躍をお祈りいたしております。

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まめたろう
まめたろう
25 de jun. de 2021

私も、日米のミックスの子どもを持つ母です。

うんげ−のママさんのお気持ち、痛いほど分かります。


まさに、その通り。

「ハーフ」イコール「かわいい(はず)」という、強い思い込み(メディアや社会からの刷り込み?)からくる反応に戸惑うことも少なくありません。


ひねくれている私は、「でも、あなたがたの想像しているその子は、きっと白人とのミックスだよね?」と思ってしまうんです。アメリカ人て言っても、アフリカ系、アジア系、ラテン系、ヨーロッパ系、色々なバックグラウンドの方がいます。私は、この方達が、多様な人種を思い浮かべているようには思えないんです。


それに、結構な頻度でこういう会話をしていると、「褒めているんだからいいじゃん!」みたいな、俗に言う「善意」を強制的に受け取らなくてはいけない気がして消耗してしまうんですよね。。「ありがとう」の搾取だよな、と私自身は感じています。


でもかくいう私も、うんげーのママさんと同じく、ミックスの子どもはいても「当事者」ではないから、ミックスであることの本当の苦しみなんて全く分かりません。皆無に等しい想像力で、こうではないかって思いを巡らすぐらいしかありません。それに、こういう言葉を投げかけてくる人が「悪い人」なのではなく、私はたまたま自分の状況から「差別はこんなに身近にある」ということを学んだだけなのだと思います。ミックスの子を持つ経験がなかったら、私もきっとハーフ教に入信していたに違いない。そして、ハーフ教は昨日今日に始まったことではなく、私たちがこの日本社会で「学習」したことでもあります。


この仕組みを変えることはできないのか、無い知恵を絞って日々考えています。


まとまりのない長文、大変失礼しました。

今後のうんげーのママさんのご活躍を心から応援しております。


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